かたい…
体が硬い。 かたすぎる。
まだ小さい仔馬なのに、マジ村くんは
あまりにも体がかたすぎて、足を上に上げれず
仔馬をまたぐ事もできないありさま。
ジィに、なんとか持ち上げてもらい ようやく仔馬に乗った。
その時間、およそ2分。
なんという有り様だ。
やっとのおもいで飛び乗ったティダにまたがり、それ行けっ!
ティダは迷う事なく、エサ置き場の方へ進み
軽トラの横の細い隙間を通り抜けて行く。
『待て!ティダ!そこは…!!』
【パカッ パカッ パッカ】
ツーーーーー
マジ村の足は軽トラの一部分にぶつかり
一直線に切れて血が出ている。
がんばれ、マジ村。
血が出ていようと、体が硬かろうと、足が短かろうとも(※本人は胴が長いだけと言っている)
負けるでない。
しかも、今度は降りれない。
またジィに支えてもらって、やっとのおもいで仔馬からおりた。
というより、落ちた。
散々だ。
マジ村よ、もう少し柔軟体操をしたまえ。